頭元に置いていたケイタイを手に取り、目をやると6時を少し回ったところだった。
昨夜は思ったほど冷え込みはなく、子ども達もぐっすりと眠れたようだ。
テントからごそごそと這い出すと、雨は上がっているもののどんよりと曇っている。
わだっちは昨夜そのままにしておいた食器の片付けをしてくれていた。
彼は、今日仕事が朝から入っており9時までに島根県の浜田へ戻らなければならない。
コーヒーを淹れているとダニエルも起きてきた。
「おはよう。あれからは眠れた?」
「大丈夫。問題ない。」
ぶっきらぼうな返事だがニヤッとしてそう言ったので大丈夫そうだ。
ダニエルは次回のキャンプから1人で寝てもらったほうがよさそうだ。
熱いコーヒーを一気に飲み干し、わだっちは名残惜しそうに帰っていった。
朝食のホットケーキをささっと焼いて、子ども達を起こす。
よく眠れたのかすんなりと起きてきた。
蜂蜜をたっぷりとかけたホットケーキを食べながらダニエルが言ってきた。
「後からは誰が来るんだ?」
「トモとマリさんがもうじき来るはずだ。さっき三原インターを降りたとメールが入った。」
「分かった。」
ダニエルとはおおまかなコミュニケーションはとれるのだが、細かい意思疎通が僕の乏しい英語力では難しい。
いちおう英会話の勉強を独学でやってはいるのだがスムースな会話には程遠い。
彼も日本語がだいぶ話せるようにはなったが満足いく会話が出来るとは言えない。
それをお互いが分かっていて、特に何も話さなくても気を遣うことなくゆっくりとした時間が流れていく。
そうやってのんびりしていると、「お母さんが来たっ!!」長女が叫んだ。
トモ、マリさんそして子ども4人が車から降りてきた。
ちょっと休んだ後、みんなで場内を散策した。
昨日から行なわれている、参加者によるフリーマーケットがおもしろかった。
おおっと思うようなモノがかなりの安値で売られている。
使わなくなったものを、必要としてくれている人に譲り、使い込まれていく。
キャンパー同士の交流も深まり、いい企画だなと素直にそう感じた。
昼食はダニエルが焼きそばを作ってくれた。
初め、オリジナルのソースを作ろうとしていた彼だが、失敗してはいけないと思ったのか定番の焼きそばソースを用意してきた。
子ども達もおいしいとおかわりをしていた。
午後からは今回のイベント最後の企画である、お楽しみ抽選会が行なわれた。
多くのメーカーが協賛しているだけあって、商品はかなりよかったように思う。
僕たちもそれぞれが、満足いく商品を頂くことができた。
今回のキャンプ、野塾から参加したメンバーは少なかったが少ない分、密に話をすることが出来たし、何よりゆっくりとキャンプを楽しむことができた。
参加しているキャンパーも若いカップルからグループ、ファミリーまで年齢層も幅広く、それぞれが個々に合ったスタイルを演出していた。
それと福山〜岡山は4駆がアツイ事を知った。
ランクルで参加しているキャンパーも多く、そういった方とも楽しくお話をさせていただいた。
アシブリフェス、次回も是非参加したい。そして来れなかったメンバーにも絶対参加しようなと言ってやりたいと思わせるような1泊2日だった。


